Hazel Atlas テーブルグレイス・マグ バンビ柄 箱入り

2014年4月30日 Category : 2

ヘーゼルアトラスのプレーヤーシリーズから、バンビ柄マグ。
2013年8月頃に、海外オークションで購入したもの。
なんと、稀少なオリジナル箱入りです!


Hazel Atlas Table Grace Milk Mug
In original box 1940's-1960's
"Lord, I Thank Thee For Today, For My Food, My Work And Play"


Hazel Atlas Table Grace Mug 2

『ファイヤーキング・パーフェクトブック』では、「プレーヤー」シリーズの「バンビ」という名前で掲載されている。
レア度は、星4つ。
「プレーヤー」シリーズは、主なる神への感謝と祈りをテーマにした子供用のラインで、祈りの言葉と子供たちの絵が描かれたしたマグやボウルが、数多く展開されている。
数ある「プレーヤー」マグの中でも、このバンビ柄はデザインの美しさからか、とても人気が高いようで、なかなかお目にかかれないレアアイテムである。

コレクターズガイドブックや、さまざまなショップなどで、この「プレーヤー」マグというカタカナ表記を目にするたびに、「prayer」なのか、「player」なのか、どちらだろうか?と疑問に思っていた。
祈りの言葉がプリントされていることから、「祈り」という意味の名詞「prayer」であることは間違いないだろう。
海外オークションでも、"Child's Prayer Mug"という名前で出品されているヘーゼルアトラスのマグをよく見かける。
「prayer」という名詞は、「祈り」「祈祷」といった意味から、「祈りの言葉」「祈祷文」「礼拝」といった意味まで用いられ、なかなか興味深い。
したがって、ヘーゼルアトラスの「プレーヤー」シリーズは、「お祈り」シリーズ、「祈りの言葉」シリーズと表記すれば、とても分かりやすいと思う。
ちなみに、「天にまします我らの父よ、願わくは御名をあがめさせたまえ」から始まる、あの有名な「主の祈り」は、The Lord's Prayerと言う。
英語聖書では、"Our Father who art in heaven,hallowed be thy name."、あるいは"Our Father, which art in heaven Our Father in heaven,"などと表記されている。

Hazel Atlas Table Grace Mug 3

そしてこのたび、オリジナル箱入りを手に入れる幸運に恵まれたので、発売当時の商品名がはっきり分かった。
箱の上面には、「TABLE GRACE MILK MUG」と記されている。
「grace」という名詞は、「優美」「優雅」「思いやり」「親切」といった意味のほかに、「感謝の祈り」や、キリスト教における「神の恵み」「恩寵」という意味で用いられている。

英語には、日本語の「いただきます」「ごちそうさま」のような食前・食後の挨拶表現は無いと言われている。
しかし、アメリカ人の多くは、食卓に並んだ食べ物に対する神への感謝の祈り(grace)を奉げてから、食事を始める。
この食前の感謝の祈りを、「say grace」と言う。
家庭などで、家族の一人が「say Grace」と言うと、全員がそれに続いて「Amen」と一緒に言う。
伝統的な「say grace」は、次のような祈りである。
"Bless us, O Lord, and these Thy gifts, which we are about to receive from Thy bounty. Through Christ our Lord we pray. Amen."
(主よ、願わくは我らを祝し、あなたのみ恵みにより我らの食せんとするこの賜物を祝したまえ。我らの主キリストによりて願い奉る。アーメン。)
食前の感謝の祈りである「say grace」は、日本語の「いただきます」に当たる表現なのではないかと思う。

Hazel Atlas Table Grace Mug in original box

このバンビ柄マグは、「TABLE GRACE MILK MUG」という名前から、食卓で感謝の祈りをお捧げすることをテーマにしていたことが分かる。
稀少なオリジナル箱は、経年の割りに美品で、箱の側面に描かれた、かわいらしい小鹿の絵柄が楽しめる。
4面のうち、3面が異なる絵柄となっており、なかなか凝ったデザインだと思う。
上面には、商品名とともに、シリアルナンバーもスタンプされている。
この箱のシリアルナンバーは、「#486」。
ファイヤーキングのマグをはじめ、当時のミルクガラス食器は大量生産・大量消費のイメージがあるので、シリアルナンバー入りは珍しいように思える。
当時の製造数は不明だが、シリアルナンバー入りであるから、製造数はそれほど多くなかったのかもしれない。
そのため、現在では入手困難アイテムとして取引されているのだろう。

このシリアルナンバー付きの可愛らしい箱に入ったバンビ柄マグは、親から子供、祖父母から孫などへのプレゼント品として、販売されたのだと思う。
このマグを子供たちにプレゼントした親たちは、それぞれ宗派は違っても、ともにクリスチャンであったことは間違いないだろう。
家族で食卓を囲む時には、食前の感謝の祈り「say grace」を奉げ、食事を始める光景が、どの家庭でも見られたかもしれない。
その食卓のどこかに、このマグが置かれていたことを思うと、なかなか感動を覚える。

Hazel Atlas Table Grace Mug 1

マグには、外箱の絵柄と同じく、草原で小鹿が小鳥と遊んでいる、とてもかわいらしい絵柄が描かれている。
そして、次のような「祈りの言葉」がプリントされている。

"Lord, I Thank Thee For Today, For My Food, My Work And Play"
(主よ、わたしはきょう一日を、わたしの食事を、わたしの学びそして遊びを、あなたに感謝します)

子供たちへのプレゼントにぴったりな、飾らない、率直で誠実な「祈りの言葉」だと思う。

ところで、この祈祷文は二人称に「you」ではなく「thou」を使っているところが、興味深い。
現代英語では、二人称は「you」しかないのだが、昔の英語では二人称が「you」と「thou」の2種類あり、聖書や祈りの言葉では「thou」の格変化「thou - thee - thy」が、現在でもそのまま用いられていることが多い。
1600年頃まで、英語の二人称単数(親称)は「thou」、二人称単数(敬称)「you」、二人称複数「you」と使い分けられていた。
現代英語の二人称は、親称「thou」が廃れて、単数・複数同形の敬称「you」のみとなった。
ヨーロッパ言語では、二人称に「親称」と「敬称」を有するのが一般的であり、二人称を統一した英語は例外的である。
フランス語では親称「tu」/敬称「vous」、ロシア語では親称「ты」/敬称「вы」、ドイツ語では親称「du」/敬称「Sie」などである。

英語の二人称親称「thou」は、聖書や祈祷文など、宗教的な文脈では現在でも用いられている。
現代英語訳の聖書ではなく、欽定訳聖書(ジェイムズ王訳)などを読めば、よく目にすることと思う。
「thou」は「汝」として、格調高く訳されていることが多いが、「thou」が親称であることを考えると、もっと「近い仲」で訳した方が良いのではないか、と思う。
神から人に呼びかける場合に、敬称を用いないことはよく分かるが、人から神に呼びかける場合にも、敬称ではなく親称を用いるという意識は、なかなか分かりずらいものがある。
日本語では「神様」は敬称で呼びかけることが当たり前なので、神に対して無遠慮で親しい呼び方を用いる意識が、とても面白いと思う。

Hazel Atlas Table Grace Mug 4

毎年、ヴィンテージ食器とともに、イースターをお祝いしている。
2012年はファイヤーキングの「リトルラム」(シーププレーヤー)マグ、2013年はヘーゼルアトラスの「ラム」タンブラーとともお祝いしている。
イースターから50日目の日曜日はペンテコステ(聖霊降誕祭)であり、今年は6月8日がペンテコステに当たる。
イースターからペンテコステまでの50日間は、復活節と呼ばれることもある。

今年は、2014年4月20日がイースターだった。
十字架の恵みをおぼえ、喜びと感謝の賛美を奉げつつ、この日のためにお迎えしたマグでコーヒーを楽しむことは、なんと幸福なことだろう。
これからも、イースターに合わせて、1年に1点ずつ、「プレーヤー」シリーズのマグを集めていけたらと思っている。


Hazel Atlas Table Grace Mug 5


Fire King アドマグ ボスコ スキー

2014年3月21日 Category : 4

ファイヤーキングのアドバタイジングマグから、「ボスコベア」(BOSCO BEAR)のスキー柄マグ。
2013年11月頃に、海外オークションで購入したもの。

「ボスコベア」と言えば、過去にリビー・グラスの「ボスコベア」タンブラー・グラスをご紹介済みである。
ファイヤーキングのボスコベア・マグは、『ファイヤーキング マグ図鑑』でレア度が5つ星の稀少品として掲載されており、ファイヤーキング・ファン憧れのアイテムだ!!
スキー柄、スケート柄、スノーボール柄の3点セットのうち、このたびスキー柄をお迎えした。

Fire King "BOSCO BEAR" Skiing Mug 1950's-1960's


Fire King BOSCO BEAR Skiing mug 1

Bosco Chocolate Syrup(ボスコ・チョコレートシロップ)は、1928年から現在まで製造されている、チョコレート・シロップのブランドである。
製造元のBosco Products Inc.(ボスコ・プロダクツ)は、アメリカ東部のニュージャージー州のトワコに拠点を置いている。
トワコ(Towaco)は、ニュージャージー州北部に位置するモリス郡のモントビル・タウンシップにある、人口がわずか4,723人(2000年のアメリカ国勢調査より)の小さな町である。
ニュージャージー州で製造されたボスコ社の製品は、アメリカ国内だけでなく、西ヨーロッパ、アジア、中東でも販売されている。

ボスコ・チョコレートシロップは、かつてはガラスジャーにパッケージされていたが、現在ではプラスチックボトルで販売されている。
ヘーゼルアトラスが手がけた、ボスコ・チョコレートのガラスジャーは、「ボスコベア」がデザインされており、コレクターズアイテムとして取り扱われている。

BoscoNostalgia.comによると、ボスコベアがマスコットキャラクターとして登場したのは、1940年代以降である。
したがって、リビー・グラスの「ボスコベア」タンブラー・グラスと同じく、ファイヤーキングの「ボスコベア」マグも、1950年代から1960年代に製造されたと考えられる。

ボスコ・チョコレートシロップは、Bosco Milk Amplifier(ボスコ・ミルク・アンプリファイア)と呼ばれ、1950年代後半から1960年代初頭に、子供番組などでさかんと宣伝されていたとのこと。


1959年のTVコマーシャルを見ると、ボスコ・チョコレートシロップは、健康な骨、強い筋肉、より良い歯など、子供の成長に役立つ栄養補助食品、健康食品であるとアピールされている。
子供番組などで頻繁に宣伝していた、1950年代後半から1960年代初頭にかけて、子供向けのノベルティ(アドバタイジング)として、「ボスコベア」のマグやタンブラーが多く作られたのではないだろうか。



Fire King BOSCO BEAR Skiing mug 6

それでは、マグの絵柄をじっくり見てみよう!
絵柄、文字ともに、チョコレート・シロップのようなブラウンの単色で描かれている。
"Bosco Mug"とプリントされている。
絵柄の特徴は、リビー・グラスの「ボスコベア」タンブラー・グラスと全く同じなので、同一のデザイナーが手がけたのだと思われる。

Fire King BOSCO BEAR Skiing mug 5

スキー遊びに興じるボスコベアが、臨場感たっぷりに描かれているよね!
斜面を滑り降りながら、今まさに転倒ぼうとする場面だ。
滑るスピード感や、雪の欠片、風で翻るマフラーなど、細部までよくこだわったイラストである。

Fire King BOSCO BEAR Skiing mug 4

背景に描かれている木々は、モミの木だろうか。
なだらかな斜面の雪山で、スキーを滑っているように見える。

Fire King BOSCO BEAR Skiing mug 3

背景の木々には、うっすらと雲がかかり、太陽が沈み始めている。
よく晴れた冬の日に、朝から一日中スキーを滑って、あっという間に夕焼けになる様子が思い浮かぶ。

Fire King BOSCO BEAR Skiing mug 2

楽しい1日の終わり、ボスコベア君は何度も転んで、滑りつかれていることだろう。
山の麓には、屋根がすっぽり雪でおおわれた、かわいい家がある。
煙突から煙がたなびいているから、家の中は暖炉や薪ストーブで暖められ、夕食の準備がされているはずだ。
遊び疲れたボスコベア君が、暖かい家に帰れば、きっとママが熱々のホットチョコレートを飲ませてくれるだろう。
もちろん、ボスコ・チョコレートシロップでね!

Fire King BOSCO BEAR Skiing mug 7



ファイヤーキングと言えば、ミルク・ガラスが有名だが、この「ボスコベア」マグはミルク・ガラス製ではない。
「VITROCK(ヴィトロック)」と呼ばれる、陶磁器のような質感のガラス製である。
ヴィトロックは、ファイヤーキング・ブランドが生み出される以前の1930年代半ばから製造されており、ファイヤーキング・ブランドでも1940年代に多く製造されている。
「VITROCK」という名前は、英語の「vitreous rocks」(ガラス質の岩石)に由来しており、「vitreous」と「rocks」を組み合わせた造語なのではないか、と考えられる。

ヴィトロックは、陶磁器のような質感ではあるが、陶磁器ではなくガラスである。
どのようにして、この陶磁器のような質感は生み出されているのだろうか?
ヴィトロックについて詳しく紹介した文献が見つからないため、当時の製造方法は不明だが、ヴィトロック=不透明度の濃いガラスであることは分かる。

クリスタル・ガラスのような透明度の高いガラスを製造するためには、不純分の少ない原料を使用する。
一方、不透明なガラスは、あえて不純分をガラスに添加し、ガラスの中に結晶物やコロイドを発生させて、光を散乱させることで、結果的に不透明に見えるようにしている。
日本のガラス用語では、陶器のように真っ白な不透明ガラスを「ギョク」、少しだけ透明度のあるガラスを「アラバスター」、宝石のオパールのように半透明なガラスを「オパール」と呼ぶようだ。
ヴィトロック独特の陶器のような質感は、現在の「ギョクガラス」に非常に近いと思う。
ミルクガラスは「アラバスターガラス」に、アンカーホッキング社のムーンストーンシリーズなどは「オパールガラス」に近いだろう。
日本では、かつては不透明ガラスは「乳白ガラス」(白色ガラス)と「アラバスターガラス」に大別されていたようで、「乳白ガラス」の中に「オパールガラス」や「ギョク」が含まれていた。
オパールガラスやアラバスターガラスといった用語は、スワロフスキーなどのガラスビーズ愛好家にとっては、よく目にする言葉かもしれない。

不透明度(白色度)の濃いギョクガラスは、通常フッ化物でガラスを混濁させている。
このような不透明ガラスは、成形時の熱の加え方によって透明度が全く異なり、再加熱することで不透明度が濃くなる。
ギョクガラスの場合、あまりに長時間再加熱すると、結晶が増えすぎて、陶器のようなザラザラした質感のガラスになるらしい。
ヴィトロックは、ミルクガラスと比べて、アイボリーがかった乳白色をしており、全体に練りムラなどのラインが多く入っている。
当時、ベストの発色にするために、熱処理の温度と時間を細かく計算し、何度もトライアルしながら、ヴィトロックが生み出されたのかと想像すると、ワクワクするね!

Fire King Vitrock & Milk Glass mug

マグのシェイプは、Dハンドルマグによく似ているが、Dハンドルマグよりもかなり薄手で、軽い。
ボトムには刻印が無いが、「ボスコベア」マグはどれも刻印が無いことが一般的だ。
このマグの軽さは、はじめて持ったときはなかなか衝撃的だった。
「ボスコベア」マグの薄くて軽いデザインは、子供たちが持ちやすいように、「ボスコベア」マグ独自のモールドをわざわざ考案したのだと思う。

いつも仲良くさせていただいているTamaNIkaさんのかにたま的・火王ぶろぐ。「ファイヤーキング ボスコマグ(ヴィトロック特集その2!)」に、「ボスコベア」マグ3種セットが紹介されているので、ぜひご覧ください。
同じくTamaNIkaさんの「リビーグラス ボスコベアータンブラー 3種」も、珍しい「ボスコベア」タンブラーを紹介されているので、あわせてどうぞ!
僕もいつか、「ボスコベア」マグのスケート柄、スノーボール柄をお迎えしたいものである。




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★使ってみた
ミルクガラスと比べて、透け感がほとんどなく、陶器のような滑らかな白さがあるね。

Fire King BOSCO BEAR Skiing mug 8



ファイヤーキングの創作イラスト本『ホーリー*ナイト*ワイン』

2014年2月16日 Category : , 4

今日は、ファイヤーキングの創作イラスト本『ホーリー*ナイト*ワイン』のご紹介です。
リネンドレッシングさんの制作で、冬コミ新刊として、2013年12月30日に発行されました。
A5判、フルカラー20頁、525円(税込)です。

Fire king fan art book by RinenDressing

『ホーリー*ナイト*ワイン』の表紙は、ファイヤーキングのクリスマスアットカーソンズ・マグを手に持った、かわいらしい女性が描かれています。
光の当たり方でキラキラと輝くホログラム紙に、クリスマスアットカーソンズ・マグの雪華模様がデザインされており、とても美しいです!

リネンドレッシングさんのファイヤーキング同人誌は、第1弾『ビューティフル*モーニング*コーヒー』(2010年)、第2弾『アイドル*アフタヌーン*ティー』(2012年)に続き、今回の『ホーリー*ナイト*ワイン』で第3弾となります。
ファイヤーキング同人誌の三部作で、ファイヤーキングと朝・昼・夜が楽しめますね。

Fire king fan art book by RinenDressing P.2

『ホーリー*ナイト*ワイン』は、「FireKingで楽しむワイン生活」がテーマで、ワインに合わせた料理やおつまみ、ファイヤーキングのプレートやボウルを紹介し、解説コラム、ワインエキスポレポート漫画も収録されています。

紹介されている食器は、ジェダイ・レストランウェアのプレート、アイボリーのボウル、サファイアブルーのキャセロールやカスタードカップ、ブルーローレルのプレート、フォレストグリーンのスープボウルなど。

見所はもちろん、イラストレーターの滝沢リネンさんによる美しいイラストです!
紹介する食器のイメージに合わせて、かわいらしい女性たちのイラストがフルカラーで描かれています。
サファイヤブルーのフィルビー模様や、クリスマスアットカーソンズ・マグの雪華模様、フォレストグリーンの透明感など、とても繊細に描かれていて、リネンさんのファイヤーキングに対する愛情やこだわりが随所に感じられます。

ワインエキスポのレポ漫画も充実した内容で、ワインがすごーく飲みたくなります。
世界各国のワインを試飲して、チーズにおつまみを試食して、お土産にペアのワイングラスまでもらえるとは、なんて楽しそうなイベントでしょうか。

Fire king fan art book by RinenDressing p.14

そして今回、写真と文章による解説コラムを寄稿させていただきました。
「集めて、飾って、使って ファイヤーキングのお皿を楽しむ」という題で、ファイヤーキングの基本的なテーブルウェアを紹介しつつ、ファイヤーキング全盛期における、アメリカのワイン普及にも触れています。

普段は自分の趣味で撮っている写真や文章が、このように印刷・製本され、手にとって読めるというのは、うれしいものですね!
リネンさんからお誘いいただき、ゲスト参加させてもらって、本当に楽しい思い出となりました。

冬コミをはじめ、通販でも、多くの方が手にとってくださったようで、ありがたいですね!
手にとってくださった方に、ファイヤーキングをよりいっそう好きになってもらえたら、幸いです。



★滝沢リネンさんの公式ホームページ「リネンドレッシング」

★通販はこちら
COMIC ZIN通販「ホーリー*ナイト*ワイン」
BOOTH通販「ホーリー*ナイト*ワイン」

現在、COMIC ZINでは一時的に在庫切れとなっていますが、BOOTHではまだ在庫ありです。



なんと!!アキバBlogさんでも『ホーリー*ナイト*ワイン』をご紹介くださったようです。
★アキバBlog「レトロアメリカ1950年代耐熱ガラス食器ファイヤーキングの同人誌」
(アキバBlogさんはアダルト記事・広告も取り扱っているので、閲覧にはくれぐれもご注意ください。)
アキバBlogさんでご紹介くださったおかげで、お買い上げくださった方も多いようで、ありがたいです。


Fire King グリーンアイビー シリアルボウル

2014年1月10日 Category : 4

2014年の新年をお祝い申し上げます!

Fire King Green Ivy Cereal Bowls IVORY 4


ファイヤーキングのグリーンアイビー・シリアルボウル。
アイボリーのブレックファースト・シリアルボウルに、アイビー柄がプリントされている。
『ファイヤーキング パーフェクトブック』では、レア度が最高の星5つと紹介されており、なかなかお目にかかれない、入手困難アイテムである。

Fire King Green Ivy 16oz. Cereal Bowls IVORY 1950's


Fire King Green Ivy Cereal Bowls IVORY

ブレックファースト・シリアルボウルとは、「ブレックファースト・セット」に含まれていた16オンス・シリアルボウルのことである。
「ブレックファースト・セット」は、セントデニスカップ&ソーサー、1700ライン・ディナープレート、16オンス・シリアルボウル、20オンス・ミルクピッチャー、エッグカップの5アイテムがセットで販売されていた。
16オンス・シリアルボウルは、「ブレックファースト・セット」としてのみ販売されていた珍しいアイテムで、ブレックファースト・シリアルボウルと呼ばれている。

ブレックファースト・シリアルボウルは、チリボウルよりも薄く、深さがあるシェイプが特徴だ。
ジェダイ、アイボリー、アズライトの3色が製造されているが、製造数が少ないため、無地のタイプでも、レアアイテムとして扱われている。
『ファイヤーキング パーフェクトブック』では、無地のアイボリー・ブレックファースト・シリアルボウルが、レア度5つ星と紹介されている。

このような、とても珍しいブレックファースト・シリアルボウルに、アイビー柄がプリントされたアイテムが、こちらのアイビー・シリアルボウルというわけだ。
アイビー・シリアルボウルは、アイボリーに緑のアイビー柄のほか、ジェダイに赤いアイビー柄と、アズライトブルーに赤いアイビー柄の3種が製造されていた。

Fire King Green Ivy Cereal Bowls IVORY 3

以前、ファイヤーキングのブルーローレル柄のディナープレートをご紹介したように、もともと葉や茎、蔦などがモチーフの植物模様(唐草模様)が大好きで、アイビー・シリアルボウルは憧れのアイテムだった。
そして2013年、2点それぞれ別のセラーから、海外オークションで購入した。
1点目は昨年5月頃に出会い、2点目はその後の8月頃に、なんとアイボリー、ジェダイ、アズライトの3点セットで落札する幸運にめぐまれた。
3年ほど探し続け、ようやく手にすることが出来て、とてもうれしい!!
ジェダイのレッドアイビー・シリアルボウルと、アズライトのレッドアイビー・シリアルボウルも、また後日ご紹介したい。

刻印は、2点とも「OVEN Fire King WARE」で、1950年代前半の製造。
アイボリー・カラーを手にしたのは、今回が初めてだ。
アイボリー・カラーは、ジェダイやミルクホワイトと同じく、ガラス素材に色素を練り込んだカラーで、その名前は象牙に由来している。
ミルクホワイトの眩しい白さと比べて、アイボリーはやや黄色がかった白で、暖かみがあり、落ち着いた雰囲気があるね。
ファイヤーキングのアイボリーには、製造年代によって、色合いに濃淡があり、濃いアイボリー、アイボリー、薄いアイボリーがあると言われている。
今回のアイボリー・シリアルボウルは、濃くも薄くもない、アイボリー・カラーだと思う。

Fire King Green Ivy Cereal Bowls IVORY 2

グリーンのアイビー柄が、さわやかで美しいよね!!
せっかくなので、アイビー柄全体が見えるように工夫して、2点並べている。
シリアルボウルの外側にぐるりと、7枚の葉が連なった模様が、2セット描かれている。
上向きの葉と下向きの葉を交互に組み合わせており、葉の大きさも、両端から中央に向かって大きくなるよう、バランスよく描かれている。


今回は、グリーンアイビー・シリアルボウルに、緑の抹茶を合わせてみた(写真1枚目)。
『ファイヤーキング&アメリカン雑貨カタログ』で、ホワイトのチリボウルに抹茶を入れた写真が掲載されていて、いつか真似してみたいと思っていた。
こうして見ると、思いがけず違和感がない。
アイボリー・カラーが、抹茶の緑を一層引き立たせてくれて、美しいね。
菓子器のかわりに、ヘーゼルアトラスのパステルグリーンのソーサーを使っている。
時には、ファイヤーキングで「和」を楽しむのも良いかもしれない。




最後に、2014年の新年ディスプレイ。
今年は、午(うま)年ということだが、馬をモチーフにしたマグは、ペンシルバニア州兵マグと、U.S. CAVALRY MUSEUMマグぐらいしか、手持ちにはなかった。
吉祥文様の松が描かれた、金地の飾り扇子を合わせて、少しは新年らしい、明るく華やいだ雰囲気になっただろうか。

New Year 2014

今年も、変わらぬご指導と、楽しいお付き合いのほどよろしくお願いいたします。





Wedgwood ジャスパー クリスマス・プレート 1997年

2013年12月25日 Category : 2

クリスマスおめでとう!

Wedgwood Christmas Plate and Fire King Christmas Mug

今年のクリスマスは、チェコのカーラ・チョコレートのアドヴェント・カレンダーからはじまり、キッドロボットの2011年クリスマス限定ダニーや、ファイヤーキングのクリスマスアットカーソンズ・マグなど、いろいろと飾りつけた。
クリスマス・ディスプレイの主役として飾ったのは、ウェッジウッドのクリスマス・プレートだ。

クリスマス・プレートは、その年毎にメーカーが、クリスマスをテーマに新しいデザインのプレート焼き上げ、数量限定生産する特別なプレートである。
一般的に、その年の生産分を作り終えると、プレートのための原型が壊されてしまい、二度と同じデザインが作られないため、発売年が過ぎたものは、プレミアが付くことがほとんどだ。
その年毎に新作が発表されるコレクティブルズとしては、クリスマス・プレートとともに、イヤー・プレートが有名であり、母の日プレートや子供の日プレートなどもある。

デンマークの陶磁器メーカーであるビングオーグレンダール(Bing & Grondahl)が、1895年に発表した「コレクター・プレート」が、世界で初めて作られたクリスマス・プレート(イヤー・プレート)だと言われている。
ビングオーグレンダールに続いて、同じくデンマークの陶磁器メーカーであるロイヤル・コペンハーゲン(Royal Copenhagen)が、1908年に「聖母マリアと子供」というモチーフのイヤー・プレートを発表する。
その後、ロイヤル・コペンハーゲンは、1908年から現在まで、二度の世界大戦中も途絶えることなく、100年以上にわたって、毎年イヤー・プレートを作り続けている。
ロイヤル・コペンハーゲンのイヤー・プレートが世界中で人気になったことから、さまざまな陶磁器メーカーが、趣向を凝らしたイヤー・プレートやクリスマス・プレートを毎年作るようになったのである。



Wedgwood Blue Jasper Ware Nativity Christmas Plate 1997


Wedgwood Blue Jasper Ware 1997 Nativity Christmas Plate 1

こちらは、ウェッジウッドにより1997年に発表された、ジャスパーウェアのクリスマス・プレート。
ジャスパーウェアは、ウェッジウッドの創始者ジョサイア・ウェッジウッドが、作陶技術の研究と創作を日夜続け、4年あまりに及ぶ1万回もの試作を繰り返して完成させた、ウェッジウッドの代表作である。
ブルーをはじめ、独特の美しい色合いの素地に、繊細なレリーフ装飾を施したストーンウェア(炻器)だ。
ストーンウェア(炻器)とは、陶器と磁器の中間にあたる焼き物で、半磁器、焼締めとも呼ばれている。

ジャスパー(碧玉)とは、アゲートやカルセドニーと同じく、石英の結晶が集まった美しい鉱物で、ジャスパーウェアの名前はそこから取られている。
ジャスパーは、混入する成分の違いによって、赤、緑、黄などの色彩のバリエーションがある。
ジャスパーウェアも、陶器の素材(胎土)そのものに色素を含ませており、ブルー、セージグリーン、黒、ライラックなど美しい地色の風合いが魅力であり、普通は施釉されず、絵付けも行なわれない。

Wedgwood Blue Jasper Ware 1997 Nativity Christmas Plate 3

ジャスパーウェアは、白いカメオのレリーフ(貼花)装飾が施されている。
白いレリーフは、まず石膏でデザインを起こし、それから陶器で制作されている。
一度焼成すると、粘土の状態の時の約15%縮むとのことで、薄いカメオをうまく合体させることは、困難を極めたと言われている。
ジョサイアが編み出した、美しいカメオ装飾は、陶器なのにガラスのような透明感があり、陶芸を芸術の域まで洗練させている。


Wedgwood Blue Jasper Ware 1997 Nativity Christmas Plate 2

こちらのカメオは、イエス・キリスト降誕の場面がモチーフである。
「NATIVITY」という文字がレリーフされており、nativityとは英語で「誕生・出生」を意味する名詞で、イエス・キリストの降誕、クリスマスの意味で使われる言葉だ。
イエス・キリスト降誕の場面を人形や模型で再現したナティビティ・シーンは、クリスマス・ツリーとともに、クリスマス・シーズンには欠かせない飾りである。
馬小屋を模した粗末な小屋に、布にくるまれ飼い葉桶に寝かされた赤子のイエスがいて、母マリアと養父ヨセフが見守っている。
彼らの周囲を、東方から贈り物を献げに来た3人の博士や、羊飼いたち、羊や牛などが囲み、誕生を喜ぶ。
ナティビティ・シーンは、イタリアなどカトリックの地域では、ラテン語の「飼い葉桶」に由来する「プレゼピオ」と呼ばれている。

イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。
母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。
夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。
このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。
「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」
このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。
 「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。
 その名はインマヌエルと呼ばれる。」
この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。
ヨセフは眠りから目覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れ、男の子が生まれるまでマリアと関係することはなかった。
そして、その子をイエスと名付けた。(マタイによる福音書 1章18節~23節)

六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。
ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。
そのおとめの名はマリアといった。
天使は、彼女のところに来て言った。
「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」
マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。
すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」
マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」
天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。神にできないことは何一つない。」
マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」
そこで、天使は去って行った。(ルカによる福音書 1章26節~38節)

カメオでは、イエスを抱く母マリア、傍らに養父ヨセフ、二人の天使たち、星がレリーフされている。
カメオのヨセフは、眉間にシワを寄せ、もの思いに沈む表情に見える。
ラファエロの「聖家族」をはじめ、ヨーロッパ絵画では、ヨセフは暗い表情か不機嫌な表情で描かれていることが多い。
ヨセフが、イエス・キリストの養父としての功績を認められ、「聖ヨセフ」と正式に聖人に加えられたのは、19世紀後半になってからのことで、マリアが5世紀半ばに「神の母」として認定されたのと比べると、かなり遅い認定だと思う。
それまでは、「聖」のつかないただのヨセフだったわけで、多くの画家たちが、ヨセフを生まれた子供の父親について思い悩む姿で描いてきたのだ。
カメオの二人の天使は、マリアに「受胎告知」をした天使ガブリエルと、ヨセフに夢のお告げをした主の天使をモチーフにしているのだろう。

Wedgwood Blue Jasper Ware 1997 Nativity Christmas Plate 4

ウェッジウッドのジャスパーウェアのクリスマス・プレートは、1969年に初めて作られた。
カメオの図案は、有名なウインザー城がモチーフで、この年のプレートはすぐに完売してしまったと言われている。

今回のクリスマス・プレートは、2013年夏頃に相方がオレゴン州ポートランドを訪れた際のお土産品である。
有名なStars Antiques Mallsで購入したとのこと。
以前から、クリスマスツリーよりも、ナティビティ・シーンを飾りたいと思っていたので、とてもうれしいお土産だった。
今年も、クリスマスに感謝し、共に喜び、お祝いすることが出来て良かった。


そして、このクリスマス・プレートのおかげで、ジャスパーウェアの技巧を凝らした美しさ、ウェッジウッド・ブルーとも呼ばれている、独特のペールブルーの魅力が、初めて分かった気がする。
毎年1枚ずつ、クリスマス・プレートやイヤー・プレートを集めていくのも、楽しいかもしれない。
また、カップ&ソーサーなど、使う器としてのジャスパーウェアを味わってみたいものである。



Fire King アドマグ クリスマスアットカーソンズ

Category : 2

ファイヤーキングのアドバタイジングマグから、「カーソンズ」(Carson Pirie Scott)のクリスマス・マグ。
クリスマス・シーズンに向けて、2013年10月頃に海外オークションで購入したもの。
『ファイヤーキング マグ図鑑』では、レア度が星4つと紹介されている。

Fire King Concoerd Mug Christmas at Carsons 1975


Fire King Concoerd Mug Christmas at Carsons 1

マグには、「Christmas at Carsons」と、赤の飾り文字で、大きくプリントされている。
さらに青文字で「Summer Market '75」、そして「CARSON PIRIE SCOTT & co」及び「FLOOR COVERING DISTRIBUTORS」とプリントされている。


Carson's(カーソンズ)と呼ばれている、Carson Pirie Scott & Co(カーソン・ピリー・スコット·アンド·カンパニー)は、150年以上の歴史を持つアメリカのデパートメント・ストア・チェーンである。
中程度から高所得層の買い物客をターゲットとしており、シカゴの首都圏に40店舗以上ある。
ノースウェストインディアナ、インディアナポリス、フォート・ウェインなどインディアナ州にも店舗を広げている。

アイルランド移民のSamuel Carson(サミュエル・カーソン)が、1854年にイリノイ州アンボイで呉服店をオープンしたことが、カーソンズ・チェーンの始まりである。
1871年に、有名なシカゴ大火(Great Chicago Fire)が起こり、約2,000エーカー(約800ヘクタール)の土地が焼き尽くされ、17,400棟以上の家屋が全焼したと言われている。
シカゴ大火後に、大規模な再開発が行われたが、木造住宅が禁止され、煉瓦、石造、鉄製が推奨されたため、後に摩天楼といわれる高層建築物が次々と建設されていった。

シカゴ大火からの復興による建設ラッシュのさなか、若い建築家ルイス・サリヴァン(Louis Sullivan)は、高層鉄骨建築の設計で大成功を収め、14年間で100棟以上ものビルを設計した。
当時のシカゴはさながら現代建築の実験場で、後にシカゴ派と呼ばれる若い建築家たちによって、多くの名建築が生み出され、現代でもシカゴの街は当時の現代建築が多く残っている。
ルイス・サリヴァンは、シカゴ派を代表する建築家として名声を得、アメリカ近代建築の巨匠に数えられている。
シカゴのステート・ストリートに、1899年に建てられたカーソン・ピリー・スコット・ビルは、ルイス・サリヴァンの代表作の一つであり、シカゴの歴史的ランドマークとして長年愛されてきた。
カーソン・ピリー・スコット・チェーンの旗艦店として、100年以上活躍し続けてきたが、2006年のクリスマス・シーズン後に閉店が発表され、2007年2月についに閉店したのである。
2008年から2010年まで行われていた改修工事が完成し、現在ではサリヴァン・センター(The Sullivan Center)と改称され、テナントにはシカゴの美術学校や、新しい小売店などが入っている。

参考 Carson Pirie Scott and Company Building
U.S. National Historic Landmark in Chicago, Illinois.
Carson, Pirie, Scott and Company Building


Fire King Concoerd Mug Christmas at Carsons 2

赤と青で、雪の結晶が描かれており、冬にピッタリの美しいデザインだよね!!
「Christmas at Carsons」(クリスマスはカーンズで)とプリントされており、クリスマス・シーズンに向けて配布された、ノベルティだと考えられる。

不思議なのは、「Summer Market '75」(サマー・マーケット)とプリントされていることだ。
カーソンズ・チェーンの1975年サマー・マーケットに訪れた買い物客たちに、クリスマス・シーズンにも再び訪れてもらえるようにと、このクリスマス・マグを配布したのだろうか。
ちょっと気が早すぎるように思えるが...。

ちなみに、シカゴは歴史的にドイツ系移民とアイルランド系移民が多い地域で、現在では毎年ドイツ風のクリスマス・マーケットが開催されているとか。
ドイツ風のクリスマス・マーケット「Christkindlemarkt」(クリストキンドル・マーケット)は、期間中に100万人以上が訪れると言うシカゴ最大の野外クリスマス・フェスティバルのようで、ドイツ製らしい凝ったクリスマスツリー・オーナメントや、ドイツの職人たちによる手工芸品、巨大クリスマスツリーなどが人気らしい。

Fire King Concoerd Mug Christmas at Carsons 4

刻印は、「ANCHOR HOCKING,アンカーマーク,FIRE-KING,OVEN-PROOF,MADE IN U.S.A. 」で、1960年代中期~1970年代中後期に製造されたもの。
「Summer Market '75」とプリントされていることから、1975年の製造だと思われる。

シェイプは、珍しいコンコード・マグ。
スカロップ・ボトム(scallop bottom)とも呼ばれており、スカロップ(ホタテ貝)を思わせる、波打つようなボトムラインが特徴である。
コンコード・マグは、カリフォルニア中部の都市の名前が由来だと言われているが、コンコードとどのような結びつきがあるのかは謎だ。
ホタテ貝よりもむしろ、6弁の花型に見える、ユニークでかわいいシェイプだと思う。
ハンドルのシェイプも、スタッキング・マグとは違う、コンコード・マグ独特のシェイプである。
コンコード・マグを手にしたのは、今回が初めてだ。

Fire King Concoerd Mug Christmas at Carsons 3

清らかな雪の結晶デザインに、華やかな赤と青の色遣いが、クリスマス気分をグッと盛り上げてくれる。
クリスマス・シーズンに飾るのはもちろん、コーヒーや紅茶を楽しむのも良いね。
このクリスマス・マグが、寒い冬の毎日に、彩りや楽しさを増し加えてくれることだろう。



kidrobot Holiday Dunny 2011 by Frank Kozik

2013年12月24日 Category : 0

キッドロボットは、クリスマス限定の3インチダニーを、毎年リリースしている。
以前、TADOデザインの2009年クリスマス限定ダニーをご紹介している。
今回は2011年リリースの、Frank Kozik(フランク・コジック)によるCrusty Dunny(クラスティ・ダニー)。

Crusty Dunny by Frank Kozik
kidrobot Christmas themed Holiday Dunny 2011


Holiday Dunny 2011 by Frank Kozik

「crusty」とは、英語で「不機嫌な・無愛想な」という意味の形容詞で、「Crusty Dunny」(無愛想なダニー)と名付けらたスノーマン・ダニーだ。
シルクハットを被ったニンジン鼻のスノーマンだが、無精ヒゲにくわえタバコで、酒ビンまで持っている!
コジックらしい、アナーキーなスノーマンである。

デザイナーズ・トイには、グラフィティやタトゥーといった裏文化出身のデザイナーも多く、フランク・コジックはまさにアンダーグラウンド派の重鎮、ロウブロウ・アート界の巨匠である。

フランク・コジックは、1962年にスペインのマドリードで生まれで、14歳の時にテキサス州オースティンへ移住し、1980年代からアンダーグラウンド・ロック・シーンのコンサート・ポスターを描くようになる。
コンサート・ポスターや、アルバム・アートワーク、フライヤーなど、手がけたデザインは1000種類以上で、現在ではプレミア価格で取引されているポスターも数多い。
特に、Sound Garden(サウンド・ガーデン)、Nine inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)、Neil Young(ニール・ヤング)などのポスターは、数十万円の値が付けられている。
日本におけるDJの先駆者で、クラブ・カルチャーを牽引してきた藤原ヒロシが、1990年代半ばにコジック作品を雑誌等で紹介したことから、日本でも熱烈なコジック・ファンが多い。

長年、アンダーグラウンド・ロック・シーンで活躍してきたコジックは、1994年にインディペンデント・レコードレーベルとして、"MAN'S RUIN RECORDS"を立ち上げる。
レーベル・オーナーであるコジック自身が手がけたアートワークは、"MAN'S RUIN RECORDS"の大きな「売り」の一つで、2002年にレーベル活動を休止するまで、ストーナー・ロックやヘヴィ・ロック系のバンドを数多くバックアップした。
近年では、デザイナーズ・トイの分野でも精力的に活動しており、50代と思えない、遊び心あふれる魅力的なオモチャを、次々とリリースしている。

Holiday Dunny 2011 by Frank Kozik 2

無精ヒゲ、くわえタバコ、Kの頭文字、お尻の穴は、コジックが手がけるデザイナーズ・トイには、お馴染のデザインである。
コジックの手にかかれば、ウサギやクマ、ハンバーガーやベーコン、ゆでタマゴまで、無精ヒゲにくわえタバコで、睨みをきかせたキャラクターに変身するのだ!
付属アクセサリーは、シルクハットと酒ビン。
パッケージには、スノーマンがだんだん溶けていくイラストが描かれており、なんとも笑える。

2011年のリリース当時、このスノーマンの体が溶けて、頭だけになってしまったチェイス・デザインが、1/6のレシオで紛れ込んでいた。
2011年11月に、レギュラーとチェイスをセットで、海外オークションで購入したのだが、いつのまにかチェイスを紛失してしまったようだ。
手元には、中身の無い箱だけがあり、スノーマンの頭はいったいどこへ?
もう一度、購入しようか迷っているところです。
なんとか探し出して、かなりの面白デザインであるチェイス版をご紹介したいものだ。


★Frank Kozik(フランク・コジック)公式ホームページ



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